Category Archives: Visual Studio 2013

IEサポート終了なので。

MSのInternet Explorerのサポートは、2022/06/15で終了。スクレイピングできないサイトのオートパイロットはSHDocVw.dll内のAPIで使用していますが、どうやらDLLはなくならないっぽい。けれど確認は各自してくださいとの事らしい。

Internet explorer end of life: impacts on programs using SHDocVw.DLL – Microsoft Q&A

なので、C#で使えそうなAPIを模索中。WebAPIを公開していてもIPでブロックされて使えないサイト(某Yフ―ショッピング)もあるので結局、オートパイロットでUI上からダウンロードリンクのクリックを再現している。ダウンロードダイアログのダウンロードボタンは、別プログラムでクリックしている。

        
    SHDocVw.InternetExplorer objIE = new SHDocVw.InternetExplorer();
            objIE.Navigate("https://xxxx.com/URLPath");
            objIE.Visible = true;
            objIE.Silent = true;
            objIE.FileDownload += 
         new DWebBrowserEvents2_FileDownloadEventHandler(IE2_FileDownload);

    foreach (HTMLButtonElement b in objIE.Document.getElementsByTagName("button"))
        {

            if (b.name == "btnSubmit")
            {
                //Console.WriteLine(b.type);
                //Console.WriteLine(b.name);
                b.click();
                break;
            }

        }

代用できるAPIがみつかればIEはすぐに捨てていくことにする。できればブラウザのUIを表示しないでスクレイピングのみでやりたいけれど、WebAPIを公開しているのにもかかわらず登録IPのみ処理可能っていうのは、やめてほしい。登録してもPHPを走らせていているサーバはレンタルサーバーのせいか結局はじかれる。よくわからないがサポートと話すくらいならできる方法でやるしかない。
愚痴ってもしょうがない。

Windows 10 に搭載されているSAPI(音声合成)とCortanaについて

今回はWindows 10の音声合成の環境のアップデート。

Win7, 8, 8.1にはSAPIが搭載されており、sapi.hにOS標準の音声合成APIが含まれていました。Windows10も同様、標準のボイスの情報はSPCAT_VOICESに定義されているレジストリキー(HKEY_LOCAL_MACHINE\\SOFTWARE\\Microsoft\\Speech\\Voices)にあり、バージョンは11.0となっています。

SAPI_REG1

さらに、Speech Platform Language Packでインストールされるボイスは”Speech Server”下に定義されます。このレジストリキーはSpEnumTokens関数でTokenを取得するときに第一引数として使用できます。(ただしSpeech Serverは Speech Platfrom Runtimeをインストールしないと、登録されていないボイスというエラーが返ってきます)

さらに、Windows10で話題のCortana(コルタナ)ですが、同じフォーマットでSpeech_OneCoreに定義されています。このボイスはSpEnumTokens関数で指定可能です。

SpEnumTokensでCortanaのボイスを指定する例)

hr = SpEnumTokens(L”HKEY_LOCAL_MACHINE\\SOFTWARE\\Microsoft\\Speech_OneCore\\Voices”, strReqAttribute, NULL, &pEnum);

CortanaにはパラメータがSAPIよりも用意されていますが、公開されているかは不明です。今のところ、SAPIから使用可能ということだけでしょうか。あと、日本語Cortanaのボイス名は”Ichiro”と”Ayumi”となっています。

SAPI_REG2

誰を使って、AI作ろうか。

今回作った。SAPIの関数(COMのHRESULTのエラー処理は省略)

HRESULT speak(LPWSTR strSpeakString)
{
	HRESULT hr = S_OK;

	//ISpVoice * pVoice = NULL;
	ISpVoice *pVoice = 0; 
	ISpObjectToken *pToken = 0;
	IEnumSpObjectTokens *pEnum = 0;

	if (FAILED(CoInitialize(NULL)))
	{
		::MessageBoxW(NULL, L"Error to intiliaze COM", L"DBG", MB_OK);
		return S_OK;
	}	

	hr = CoCreateInstance(CLSID_SpVoice, NULL, CLSCTX_ALL, IID_ISpVoice, (void **)&pVoice);
	if (SUCCEEDED(hr))
	{

		hr = SpEnumTokens(SPCAT_VOICES, L"Language = 411", NULL, &pEnum); //SAPI default voice (OS language pack) 411:Japanese
		//hr = SpEnumTokens(L"HKEY_LOCAL_MACHINE\\SOFTWARE\\Microsoft\\Speech Server\\v11.0\\Voices", L"Language = 411", NULL, &pEnum); //Speech Platform v11.0 (Required runtime)
		//hr = SpEnumTokens(L"HKEY_LOCAL_MACHINE\\SOFTWARE\\Microsoft\\Speech_OneCore\\Voices", L"Language = 411", NULL, &pEnum); //Cortana voice

		ULONG ulCount = 0;
		USHORT usVolume = 0;
		
		long lRate = 0;


		hr = pEnum->GetCount(&ulCount);
		pEnum->Item(0, &pToken);
			
		hr = pVoice->SetVoice(pToken);
		hr = pVoice->GetVolume(&usVolume);
		hr = pVoice->SetVolume(100); //0 - 100

		hr = pVoice->GetRate(&lRate);
		hr = pVoice->SetRate(0); // -10 to 10


		hr = pVoice->Speak(NULL, SPF_PURGEBEFORESPEAK, 0);
		hr = pVoice->Speak(strSpeakString, SPF_IS_XML | SPF_DEFAULT, NULL);
		hr = pVoice->WaitUntilDone(INFINITE);

		if(pToken)
		{
			hr = pToken->Release();
			pToken = 0;
		}

		if (pVoice)
		{
			hr = pVoice->Release();
			pVoice = 0;
		}

		if (pEnum)
		{
			hr = pEnum->Release();
			pEnum = 0;
		}
	}

	if (pToken)
	{
		hr = pToken->Release();
		pToken = 0;
	}

	CoUninitialize();
	return S_OK;
}

 

 

 

Windows 10でWindows8.1ストアアプリをコンパイルしてみる。

えー、2台のPCのWindows10へのアップグレードも完了したところで、そろそろMBP2015を本格的に使い始めないといけないので、早速既存のWindows8.1用にリリースしていたコードをそのままビルドして、VM Fusion7 からアプリの申請ができるか試してみました。

結果的にはコードの変更は必要なかったものの、VS2013環境にMultilingual app toolkitとWindows10 SDKをインストールする必要がありました。Multilingual app toolkitには各国対応の翻訳リソースを使って言語のサポートを定義するプラグインで、Windows10SDKはストアアプリの申請の為に作成するパッケージをテストするWindows App Certification Kit 10.0 が含まれています。

Multilingual app toolkitはインストールしないと、ソリューションが開けません。

Windows SDK は最新バージョンをインストールしないと、VS2013ではストアアプリのテストが通りませんでした。その他のSDKの内容はよくわかりませんが、毎度の通りWindows10のネイティブなコードが含まれているはずです。(特にC++で使うのに必要でしょう)

とっととVS2015に乗り換えた方がいいのかもしれませんが、VS2015でWindows8.1のストアアプリが作れるのかはちょと不明ですので。(今の所まだ、Windows10のアップデートを拒んでいる方も多いはずなので、きっと今の最大公約数はWindows8.1がターゲットだと思います)

で、覚書のためにスクリーンショットを撮っておいたのでアップしておきます。

 

Windows 10 SDK ダウンロード画面

Windows10SDKDownload

インストール完了!
Windows10SDKInstalled

Windows 10 SDKのWindows App Certification Kit 10はテスト中の表示が改善されている。

Windows10SDKCertificationKitProgressストアアプリの検証完了!
Windows10SDKCertificationKitComplete

その後、パッケージをマイクロソフトのデベロッパーサイトにアップロードするプロセスは同じでした。これでMBP2015+VM Fusion7+VS2013でストアアプリが作れるようになりました。

さて、なに作ろ〜

ちなみに、作者のストアアプリはこちらからどうぞ。