Adobe Acrobat X Proを使ってみた

前回は、Panasonicの読取革命体験版の使用感を書きましたが、今回はアドビアクロバットの体験版のOCRを試してみました。読取革命のテスト中には、OCRソフトはこのくらいが限界かと思っていたのですが、さすがはPostScriptとPDFの本家のAdobeだけあって、OCRの読み取りはかなり正確です。
まずファイルをオープンした時点では、単純にアドビリーダーと同じ感覚でリーダーとして普通に表示、コピー、印刷ができるのを確認し、アクロバットのみに追加されているツールバーのツールボタンからテキスト認識を実行します。コマンドオプションには開いているファイルのテキスト認識と、複数認識のオプションが表示されます。
まずは、現在開いているファイルのテキスト認識を選ぶとページが一頁ごとに表示されていき、スキャンしたときの微妙な傾きの補正、スキャンスナップのOCRソフトでは自動回転されなかったページの回転もなんなくこなしていきます。一頁約1~2秒の速さで変換していきます。今回使ったアクロバットのバージョンは英語版ですが、OCRの対応言語は、日本語、英語、ドイツ語、フランス語に対応しています。英語と日本語を使ってみましたが認識率はかなりのものだと思います。
円高の今、少々英語のウェブの解読力がある方はUSのアドビのオンライン版を買ってみるのも良いと思います。特に英語版でも日本語のOCRに制限はありませんでした。2012年8月13日現在、英語版のアクロバットプロはフルバージョンで449ドル、アップグレード版は199ドル。日本語版は各、57,540円、25410円(アマゾンでは、49,813円、 22,544円)となっております。ちなみに今日の時点で1ドル=78.2円でした。



アマゾンでの値段 (2012年08月13日現在)
ダウンロード版の方が通常版よりも高い(?)ダウンロード版もない(?)

通常版 通常ダウンロード版 アップグレード版
Pro 49,813 50,086 22,544
Standard 32,542 34,800 14,752


アドビ公式ストアの値段

通常版 通常ダウンロード版 アップグレード版 アップグレードダウンロード版
Pro 57,540 54,800 25,410 24,200
Standard 36,540 34,800 19,110 18,200


その他の機能としては、ウェブページのPDF化、バーチャルプリンタへの印刷イメージとしてのPDF出力、オフィスフォーマット保存ができます。他のアドビのソフトの中でも出来は最高です。Flashやら、Photoshopやらあまり完成度が高くないソフトが多いですが、アクロバットはお勧めです。(これだけで1.9GBもハードディスク領域を取られるのは取られすぎな感じはしますが)
ひとつだけ難点を言うと、オンラインの体験版のダウンロードページからなぜかダウンロードが出来ません。(私だけでしょうか?)アドビのソフトってオンラインの機能はいらない気がします。これだけの高価なソフトなのにオンラインアップデートやら、メールやら広告やらその辺は考慮していただきたい。(アドビのそういうところはぜんぜん信用していませんので改善されたという報告を聞いたら試すことを考えることにします)
とにかく、ソフト本体の機能に関してはべた褒めなネタとなってしまいましたが、とにかくスキャンスナップ付属のOCRの機能は完璧な感じなのです。これで今までのスキャンした本たちが報われるような気がします。
今までスキャンしてきた本たちすべてをWikiのようなデータベースにできる日はいつになることか。

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